Carbonized cork

炭化コルク

炭化コルクはエコロジーな素材

炭化コルクの原料となるコルク樫はポルトガル、スペイン、北アフリカの地中海沿岸に群生しています。木の寿命は約200年ですが、これを伐採せず羊の毛を刈るように丹念に樹皮だけを剝ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く、約9年のサイクルで再生し、トータルで約20回樹皮を採取することができるエコロジーな素材です。また無添加住宅が断熱材として使う炭化コルクは、伐採したコルクの中でも廃棄されるバージンコルクやワイン栓に使うコルクの残りなどを利用し、資源を有効的に活用しています。

コルクの木
コルクの木
炭化コルク
炭化コルク
断熱材「炭化コルク」ができるまで

①職人の手斧によってコルク樫から樹皮を剥ぎ取る。
②伐採したコルクの樹皮を集め、天日乾燥させる。
③商品にならないバージンコルクやコルク栓を集め、製造工場へ運搬。
④蒸し焼きにし、コルクの樹皮成分だけでブロック状にしていく。
⑤炭化されたコルクはポルトガルの生産工場に保管され、順次日本へ輸送。
⑥建築現場では主に漆喰の下地となる外壁に使用。まさに炭に包まれた家です。

天然100%の炭化コルクの特長

炭化コルク施工
調湿性能・消臭効果

コルクの細胞はハニカム構造になっており、それをさらに炭化することで気泡部分が開き、湿気をはいたり吸ったりする調湿性能を持つようになります。乾燥した冬やジメジメした夏は炭化コルクの性能で湿気をコントロールしてくれるので快適です。また炭を同様に炭化コルクには目に見えないミクロの穴が無数に空いているので消臭効果もあります。

防虫性・耐腐食性能

コルク樫の木にはスベリンという蝋質の物質があり、虫やダニを寄せ付けにくくしています。また炭化させることによって栄養分がなくなり長期的に腐らず、その形状と弾力性を保ちます。

炭に包まれた家

無添加住宅では炭化コルクを主に家の外壁を囲むように施工。炭化コルクは透湿しやすい素材なので断熱材に使用することによって壁内に湿気がこもりにくくなります。また、外壁仕上げ材のオリジナル漆喰の下地材としての役割も果たしています。外壁の漆喰との相性も抜群!外壁の他にも屋根や内壁の断熱材に用いることもあります。

断熱性能

1立法センチメートルあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されている炭化コルクは優れた断熱性能(0.038W/m・k)を持っています。

防音性能

炭化コルクは優れた防音性と吸音性があります(1.000~2.000ヘルツの音を吸音)。また、衝撃吸音性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の「音が響く」という弱点を解消します。