Bandol
―バンドール
バンドールとはフランス南東部のプロヴァンス地方に位置する地中海沿いにある小さな町の名前です。バンドールはワインの産地として知られており、地中海を見下ろす丘陵地帯には太陽の日差しが降り注ぐぶどう畑が広がります。こじんまりとしたかわいらしい外観や日差しを取り入れた明るい室内がリンクすることからこの町の名前、「バンドール」と名付けました。
生活スタイルに合わせてかしこくコストを抑える
バンドールは1階と2階が同じ形である「総二階」で、四角にすることで施工費を抑える工夫をしています。標準プランはシンプルながら快適に暮らせる仕様となっています。オリジナリティあるオプションもご用意。家族構成や生活スタイル合わせてオプションを選ぶことで無駄なコストを抑えることができます。その分、家具や雑貨でこだわりの生活空間を作ることができます。
「身体に良くないものは使わない」素材にこだわった無添加住宅
室内外ともに建材は自然素材にこだわった無添加住宅のものを使用しています。家族の健康を守るためには、室内の温度や耐震・防火はもちろん、空気が安全であることが不可欠です。その理由は人が1日に摂取しているもののうち、室内の空気量は『食べ物の7倍』もあるためです。約1.4万ℓ、重さでは約20kgにもなると言われています。無添加住宅はこの点に着目し、身体に良くないもの(例えば、化学接着剤や化学塗料など)は使わないというこだわりの元、自然素材をなるべく素のままで使用した建材を使用しています。
日当たりのよいリビングはコミュニケーションの中心
キッチンからも見渡すことができる南向きのリビングは日当たりがよく、冬はポカポカ。夏は日差しの角度を計算し直射日光を避け、涼しく過ごせる工夫がされています。また、リビングが家族の生活動線の中心となりコミュニケーションの機会が増えやすいため、リビング階段は人気があります。
南仏に佇むような印象を与えるファザード
天然石の屋根や外壁の漆喰、無垢の玄関ドアなど、本物の自然素材で構成された家ならではの雰囲気です。
標準仕様・設備
基本構造・性能
自然素材だからといって、家の性能が落ちるわけではありません。無添加住宅は独自の工法やプラン、自然素材を駆使して家の性能を高めています。
夏も涼しい特許取得のクールーフ工法
天然石葺きのクールーフ工法は屋根部の熱を自然の風力で換気することが可能。従来の屋根以上の涼しさを実現でき、「夏場にエアコンをつけずに過ごせる」というお宅もあり、省エネで過ごしやすい空間です。
伝統的な木造軸組工法を採用
構造柱や土台には無垢材の杉やヒノキを使用しています。それは木自身が虫やバクテリアといった外敵から身を守るために殺菌殺虫効果のある天然の化学物質を出しているので天然の防虫効果があるからです。また、一般の構造材としてよく使用される集成柱は木材同士を付ける接着剤の寿命とともに割れや剥離の危険性が高まるだけでなく有害な化学物質を含む接着剤を使用しているため、バンドールでは使用しません。
繰り返しの地震にも備えています
バンドールでは「ブレースリー®」を標準装備。ブレースリーはアルミの筋交いに履歴ダンパーと呼ばれるアルミ押出形材を内蔵した制震ブレースです。このアルミダンパーの塑性変形によって生じるエネルギー吸収機能により安定した減衰性能を発揮し、地震の揺れを30%~50%低減します。
※木造軸組工法用制震ブレース「ブレースリー®」の制震性能により、耐震等級3で要求される変形量に抑えることができます。
安全な自然素材「ホウ酸」による防腐・防蟻処理(ボロンdeガード工法)
ホウ酸は土壌、海水、温泉、目薬など身の回りのどこでもある鉱物由来の安心安全な素材です。揮発することもなく、効果も長期持続します。人やペットにはやさしく、シロアリや害虫に厳しく作用するメカニズムがあります。
自然素材でつくるロングライフ住宅
バンドールは本物の素材で家を建築しているので建材が劣化することはありません。また、外壁は「漆喰塗り炭化コルクWALL」の工法なので一般的なサイディングの壁のように継ぎ目がないことから、太陽光の紫外線により約10年しか持たないシーリングが不要です。また、サッシまわりには万が一壁に水が入ってもそれを外に排出する独自の工法(特許取得済)も採用しています。以上のことから素材や工法により長寿命な家を実現することができるのです。
燃えにくい漆喰や炭化コルクを使用した耐火構造
漆喰と炭化コルクを組み合わせることで耐火性が上がり国土交通省の厳しい試験をクリアし、30分防火構造の認定を取得しています。オリジナル漆喰の主成分は熱に強く燃えにくい石灰岩。昔の城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火に強いからなのです。バンドールでは外壁、内壁、天井が全て漆喰塗りなので、防火対策も万全です。また、万が一燃えた場合でも化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもありません。
結露を抑える自然素材で快適な室内環境を
バンドールの内壁や天井に使用しているオリジナル漆喰は床材や建具の無垢材と合わせ、優れた調湿性能を発揮します。室内の湿度が適度に調節されるので結露を抑制し、心地よい空間が保たれます。
オリジナル漆喰の優れた調湿作用が室内の温度変化を緩和
無添加住宅の「オリジナル漆喰」が夏季冷房におけるエアコンの消費電力量を削減する「省エネ性能」を合わせ持つことを実建物を使った測定実験で検証し、結果一般的なビニールクロス内装仕様の居室より、オリジナル漆喰内装仕様の居室が約16%の省エネ効果があることが実証されました。
自然素材で厳しい省エネ基準をクリアした暖かい家
バンドールは2020年省エネ義務化基準を上回るHEAT20 G1のUA値0.56W/(㎡・K)[6地域の基準]をクリアする仕様となっています。冬でも暖かく快適で居心地の良い空間を保つことができます。
※HEAT20 G1:省エネ性能だけではなく、快適な温熱環境を目指し、世界基準的にも誇れる指針を策定している団体が示している先進の基準でその中でも将来のベースになると言われている基準です。
6地域:日本は南北に長い島国なので地域によって大きく気候が異なります。そのような日本を8つのグループに分けて断熱性能の指標などを分けています。主に西日本の平野部が6地域に該当します。
壁体内結露を防ぐ工法
昨今、住宅の「壁体内結露」という問題が取り上げられ、種類も「夏型結露」と「冬型結露」があります。水蒸気を蓄えた暖かい空気は乾いた壁の内部に侵入します。湿気の少ない方に流れる水蒸気圧の性質から、冬は室内から室外に、夏は室外から室内へ移動します。きちんと対策を取っていない場合はそれぞれの壁面箇所に内部結露を起こしてしまいます。
そこでバンドールではいかなる季節においても壁体内に湿気を通さないように対策を施しています。万が一湿気が壁の中に入った場合でも漆喰と炭化コルクの透湿しやすい素材を使用することによって壁体内に湿気がこもらない仕組みになっています。また、外壁面を炭化コルクで包み込むことで建物自体の温度のバラツキを少なくすることができます。自然素材ならではの特性も活かしたこの工法で内部結露の発生が抑えられ、いつまでも頑丈な住まいを維持し続けます。
標準プラン
延床面積:30.29坪
価格:3000万円(税別)
無添加住宅の建材について
Mutenka House Profile
無添加住宅のきっかけは体調不良を訴える一人の女性との出会いでした。わたしたちはその体調不良の原因が家の中の空気、すなわち化学物質だと推測し(のちにシックハウス症候群と判明)、その原因を排除した家づくりを始めました。そこでお手本にしたのが、シックハウス症候群のなかった頃の昔の家づくりです。昔の家は土と木、そして草や紙などで構成され、バランスがとれていました。その考えを軸に、現代の家づくりに合うように何度も吟味を重ね、自然素材に徹底的にこだわって完成させたのが「無添加住宅」です。また、フランスとスペインに挟まれた小さな国「アンドラ公国」を訪れた際に、わたしたちは天然石や漆喰で造られた家の素材とデザインに感銘を受けました。その家は築300年、400年を経ても美しさを保っていたのです。その二つの要素が共生した家が無添加住宅です。
「身体に良くないものは使わない」こんな当たり前のことにこだわりました
衣や食は身体に優しいものを選べるのに、住宅は選ぶことができないのはおかしい。「無添加住宅」は「身体に良くないものは使わない」という当たり前のことにこだわりました。食べられるくらい安全な素材を使用することでVOC等の化学物質を極限まで排除しました。例えば、オリジナルの建具や家具を製作する際には接着剤に米のりを使用するなど様々な取り組みを行っています。
また、資材や工法に化学的な実験・検証を繰り返すとともに生産から流通までトータルで自社が管理し、安心安全性を確保しています。その結果、まるで森の中にいると錯覚してしまうような室内空気環境を実現しました。
本物の天然素材ならではの付加価値のある建材
表情豊かな自然素材を使って職人が手づくりする家は世界に一つだけのもの。それは何世代にもわたって人々が住み続け、美観が損なわれることなく存在しているフランス南西部にある町のよう。自然素材の家は時と共に深みのある雰囲気を醸し出し、愛着が湧きます。経年変化による美しさや風合いは天然素材ならではの唯一無二な付加価値です。無添加住宅ではキッチンや洗面、家具、建具、ドアノブ、取手等、オリジナルデザインを採用しています。