鋳物ホーロー

-casting enamel-

鋳物ホーローとは溶かした鉄を鋳型の空間に流し込んでつくったものの表面にホーロー加工を施した素材です。ホーロー加工とは金属の表面にガラス質の釉薬(うわぐすり)を塗り高温で焼き付ける方法です。鋳物ホーローは鉄とガラスが合わさったものでそれぞれの長所が活かされています。それは鉄の錆びやすさ、ガラスのもろさ、それぞれの欠点を補っているのです。「ホーローといえば鍋」というイメージがあるかもしれませんが無添加住宅では浴槽やキッチンシンクなどの住宅設備に使用しています。ホーローは無機質なので人の身体にやさしく、日頃わたしたちが口にするもの、触るものを形作るのに最適な素材なのです。

鋳物ホーローシンク

特長

特長01:耐久性特長02:耐食性特長03:耐熱性特長04:保温性
鋳物ホーローは基礎となる素材が金属なので耐久性に優れています。また表面を覆うガラスもプラスチックなどの素材と比較すると耐久性が高いのが特長です。鋳物ホーローは塩酸、硫酸、有機酸に対して強い耐酸性や耐アルカリ性を持っていますので調味料などのシミも付きにくく永い年月を経ても変色せず、その光沢と美しさを保ちます。金属ベースをガラス質でコーティングしているホーローはさらに釉薬を何段階にも分けて、800~900℃もの高温で焼き付けているので熱に強く沸騰したお湯くらいではびくともしません。鋳物ホーローは分厚い素地かつ熱伝導率が低い性質を持つため保温性に優れています。そのためお風呂に溜めたお湯が冷めにくく、追い炊き機能を使う機会を減らせることからガス代節約にも効果的です。

ホーロー浴槽

ホーロー浴槽

肌に触れる滑らかさと光沢は鋳物ホーローならでは。
耐久性と美しさを兼ね備えた、本物志向の浴槽で安らぎのバスタイムをお過ごしください!

よくある質問

ホーローの浴槽は汚れが目立ちませんか?

ホーローの表面は滑らかで汚れにくく、日頃の簡単なお手入れで美しさを保つことができます。しかし、表面に細かなキズが付くと水垢等が入り込み、取れにくい汚れとなってしまいますので注意が必要です。使用後は柔らかいスポンジや布で洗い流した後、残った水滴をキレイに拭き取ってください。愛着を持ってお手入れしていただくことで変色や色あせの心配もなく艶やかな透明感を楽しむことができます。

①日常のお手入れ
使い終わったら、まわりに付いた石鹸やシャンプーなどを洗い流し、柔らかなスポンジや布で水滴をしっかりと拭き取ります。細かなキズが付くようなたわしやスポンジは使用しないでください。

②汚れてしまった場合
薄めた台所用洗剤を付けた柔らかなスポンジまたは布で擦り取ってください。その後、洗剤が残らないように、よく洗い流してください。

③落ちにくい汚れの場合
中性洗剤でも落ちにくい汚れの場合は汚れを中和させて落とします。石鹸カスや水垢等のアルカリ性の汚れはクエン酸水(酸性)を使います。汚れ全体に吹き付け、そのまま10分ほど放置して、全体を柔らかいスポンジで擦って水やお湯でしっかりと洗い流してください。
油汚れや手垢等の酸性の汚れはセスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)を使います。汚れ全体に吹き付け、そのまま10分ほど放置して、全体を柔らかいスポンジで擦って水やお湯でしっかりと洗い流してください。

④頑固な汚れの場合
クエン酸やセスキ炭酸ソーダでも落ちない場合は、クリームクレンザーを使います。柔らかいスポンジに付けて汚れを擦り落とし、洗い流してください。汚れを落とした後は表面をキレイに水洗いし、クレンザーが表面に残らないようにしてください。頑固な汚れにならないように日頃のお手入れを心掛けましょう!

※研磨剤20%と表記の物を推奨
※中性洗剤以外の漂白剤等をご使用の場合、長時間の放置は避けてください。金属部分の腐食原因となります。漂白剤のご使用後は水を良く流して排水管に洗剤が溜まらないようにしてください。

天然素材のバスルームは高価なのでは?

ビニールやプラスチック等を用いている人工建材とは違い、無添加住宅の素材は一つ一つ本物の素材を使用して作っていますので多少値段は高くなるかもしれません。ただ、本物の素材は人工建材のような劣化はなく、日頃のお手入れを継続してさえいただければキレイな状態を保つことができます。

天然素材の浴室はお手入れが大変なのでは?

ユニットバスと比べると多少手間はかかると思います。日頃のお手入れとしては入浴後シャワーをかけながら柔らかいスポンジで軽く擦って湯垢を洗い流します。さらに柔らかい布で乾拭きしておくと水滴の跡が残らず、キレイになりますのでそこまで大変なものではないと思います。また、天然石やタイルなどの壁に付いた水垢や石鹸カスによる汚れは高圧洗浄機で洗い流せばキレイになります。
入浴後は換気することも重要です。