「無添加住宅オリジナルしっくい」とは
家作りには、どんな素材を使うのかを考える楽しみもありますよね。
「『漆喰』という言葉は聞いた事があるけど、どんな特徴があるのかはよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
このページでは、無添加住宅に使われる「無添加住宅オリジナルしっくい」を中心に、漆喰とはどのように使われて、どんな特徴があるのかを分かりやすくご紹介したいと思います。
漆喰とは

漆喰(しっくい)とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分として、これに骨材、すさ(麻)、海藻のりなどの有機物を混ぜて練り上げた建築材料です。
吸湿・放湿性、耐火性、抗菌性などに優れた材料です。
漆喰の優れた防火性と耐久性のため、戦国時代には城郭建築に使われたり、江戸時代には裕福な商人屋敷の土蔵や神社仏閣に使われていました。
無添加住宅では「無添加住宅オリジナルしっくい」を主に外壁、内壁、天井に使用しております。
例えば、外壁用は柿渋を混ぜることで耐水性をあげるなど、使用する場所によって配合を変えて使用する場合もあります。
「無添加住宅オリジナルしっくい」の7つのメリット
それでは、具体的に「無添加住宅オリジナルしっくい」にどのようなメリットがあるのかを見てみましょう。
【漆喰のメリット1】安全性
漆喰は一般的な壁紙と違い、化学接着剤を必要とせず、それ自身が空気中の二酸化炭素と化学反応を起こして固まるので、有害なトルエン、キシレン等の化学物質を放出せず、逆に化学物質を吸着し分解することも確認されています。
DIYなどで塗りやすくするため化学糊などを使用した漆喰もありますが、「無添加住宅オリジナルしっくい」は有害化学物質を含むものは使用していません。
当社で使う漆喰は国産天然。
一番身体に優しいと思うからです。
ヒトコロナウィルスを不活化

ヒト・コロナウイルスを「無添加住宅オリジナルしっくい」に付着させる試験を行い、「5分間でウイルスを100%不活化(死滅)する」ということが、バイオメディカルサイエンス研究会の試験結果で明らかになりました。
また、米国立アレルギー感染症研究所の見解では、新型コロナウイルスがプラスチックやステンレスに付着した場合、生存期間は3日以上と言われています。
その見解を踏まえても、オリジナルしっくいが有益な性能を持つことがわかりました。
※無添加住宅オリジナルしっくいは、ウイルスを不活化する作用を有していますが、感染予防を保証するものではありません。
※本試験は、ISO18184に準拠したものです。但し、ヒト・コロナウイルスが5分間で不活化した結果に関しては基準外での試験結果となります。

化学物質を吸着分解

シックハウス症候群とは、新築直後の室内空気汚染によって引き起こされる病気です。
一般的な住宅では、建材や建材関連品に、大量の揮発性化学物質が使われており、それらが原因となって発症します。
漆喰は、シックハウス症候群の原因といわれる揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)を吸着し分解します。
【漆喰のメリット2】調湿性

漆喰は、微細な多孔質の素材であるため、優れた吸湿・放湿性があります。
空間の湿度を適度に調節することで結露を防止し、建物の耐久性を維持します。
調湿効果があるため、「料理の臭いが気にならない」と言われる方もいらっしゃいます。
【漆喰のメリット3】抗菌性
空気が乾燥すると人間の喉の粘膜の防御機能が低下し、様々なウイルスにかかりやすくなると言われています。
なので、室内空間を適度な湿度に保つことで、ウイルスの侵入を未然に防いでくれるのです。
また、湿度が高いと大気中に水滴が多くなるので、その水滴がウイルスの粒子にくっついて、空気中から下に落ち、ウイルスが遠くまで飛ぶことができません。
無添加住宅オリジナルしっくい壁は、空気が乾燥した時でも湿度を放出し、空間を適度な湿度に調節してくれます。
結論、室内を適切な湿度に保つことがウイルスの予防にもなるのです。
【漆喰のメリット4】耐火性
漆喰は建築基準法で不燃材料として認められている壁材です。
昔の城や蔵が漆喰で塗られているのも、漆喰が火に強いからです。
【漆喰のメリット5】デザイン性

手塗りですので、唯一無二の外観になります。
家族の記念に手形をつけていただくことなども出来ます。
色に関しては、同じ白でも漆喰に勝る白はビニールクロスなどでは無いと思います。
漆喰は反射率も良いのでとても明るく仕上がります。
白以外にも色粉を混ぜて色のバリエーションを作ることもできますが、補修時などに同じ色が再現できないので、あまりお勧めはしておりません。
【漆喰のメリット6】メンテナンス性
漆喰は静電気を帯びないために汚れに強いという特徴があります。
万一傷つけても手直しができるといったメンテナンスが簡単というメリットもあります。
外壁は20年で塗り替えを検討と勧めてはおりますが、汚れが気にならないのであれば構造的には問題ないので塗り替えの必要もありません。
【漆喰のメリット7】省エネ性
「無添加住宅オリジナルしっくい」と、壁紙の室内を比較して電力を16%削減するなど、省エネ効果も実験、検証済みです。
漆喰のデメリット
漆喰と他の素材と比べた場合にデメリットと感じられる可能性があるものは以下の通りです。
- 安いビニールクロスと比べると値段が高い。
- 施工直後には除湿するなどの手間がかかる。
- 寒冷地ではひび割れることもあるので対策が必要。
この他、仕上がりが漆喰を塗る職人さんの腕によって大きく変わるため、信頼できる職人さんを探すのが難しいと言う点がデメリットと感じる方がいらっしゃるかもしれません。(良い職人さんに当たればメリットにもなりますが)
当社の漆喰への想い

物は使えば劣化していくのが常ですが、時間が経っても劣化しないもの、また手をかければかけるほど愛着が湧くものをご提案させていただいております。
漆喰もそのひとつです。
普段のちょっとしたお手入れでできる限り汚れを取り除いていただければずっとお使いいただけます。
また、臭いを軽減してくれたり、湿気を取ってくれたりと日常の暮らしのストレスも減ります。
画鋲などで穴をあけてしまった痕も簡単に補修できます。
このような暮らしがより良くなる漆喰を知っていただいた上で、お好きなものを選んでいただきたく思っております。
(結果お好みの柄のクロスを選んでいただくのは全く問題ないと思っております。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
漆喰の素材としての良さを感じていただけましたでしょうか。
自然素材である漆喰は安全性はもちろん、それ以外にも調湿性、耐火性、耐久性といった自然素材が本来もっている素晴らしい性能が活かされた建築材料です。
「無添加住宅オリジナルしっくい」に関してご興味のある方は是非当社にお問合せ下さい。
